第1章 “麦わら”との冒険
演奏が始まると、3人の男は目を見開いて固まった。
彼女の風貌や楽器から、ポロロンと柔らかく優しい音が奏でられるのをイメージしていたのだろう。
激しいトレモロから始まった演奏は、まるで大きな鳥が飛び立つために助走するような、大胆な しなやかさを感じさせた。
低音をリズミカルに加えた旋律は、波のうねりのように徐々に激しくなる。
──鳥はついに離陸する
転調した瞬間、彼女は目を閉じたまま空をあおぐ。
弦に左手が添えられることで、
3人は、それまで右手だけで演奏していたのだということに気づく。
──翼を広げて、身体いっぱいに風を受ける
一転した伸びやかな旋律に、麦わら帽子の少年はワクワクを顔に張り付けた。
その視線に気づいた彼女は、微笑みを返し、身体を揺らしながら演奏を続けた。
────『仲間』か…。
(私の旅の目的は『個人的』過ぎて… あなたの夢の果てまでは、とても付き合えそうもないわ)
小舟は、アーロンパークへと進路を向けていた。
*
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§ アーロン戦
苦しむ“航海士”を解放するために、共に戦う。
彼女の大技と“粗撃手”の器用な技との連携の相性がいいようだ。
「行くわよ!…って いない?!」
逃げ腰の“粗撃手”をおだてて、戦闘に引きずり出す。
“麦わら”復帰までの時間稼ぎや、とばっちりで吹っ飛んでいった“剣士”の救出をする。
勝利後の笑顔の“航海士”をみて、師がかつて「いいチームだ」と言ったことを実感した。
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