• テキストサイズ

RUMBLE 【OP 原作沿い長編】

第27章 価値観



しばらくそんな相談をしていると、ローを投獄した初老の僧正が、数人の兵を連れて表れた。

「女、起きたのか。…服を着たのか」

「ええ。ユナって娘が、持ってきてくれました。ありがとうございました」

アルコが僧正と話し始めたので、ローは口を挟まずに任せることにした。自分とバギーは印象が悪いに違いない。

バギーも同じく『上手くやれ』というような目を向けている。三人にはすっかり連帯感のようなものが生まれていた。

「………チッ、あの女…。『僧正様』の娘だからと調子に乗って…」

「やめろ、ユナは特別だ」

若い兵が文句をつぶやくのを聞いて、僧正が諌めた。

アルコは「?」といった顔を向ける。

「あなたが…『僧正様』なんでしょ?  ユナはあなたの娘なんですか?」

「違う。『大僧正様』に支える『僧正』は二人おる。ユナはもう一人の…若い方の『僧正』の娘だ」

忌々(いまいま)し気に言うので、何かしら対立があるのかとアルコは推察した。しかし出来るだけ謙虚に『僧正様』に懇願した。

「…お騒がせして申し訳ありませんでした。彼も錠を解いてくだされば服を着ます。

ご存知かと思いますが…、彼は腕のいい医者です。お騒がせしたお詫びに、皆様のお力になれることがあるかと思いますが」

そう言ってニッコリと笑う。

ローとバギーは『女が一番 悪どいな』と心の中で思う。誰もこの女が、彼らの“金の玉”を狙っているとは思うまい。




/ 834ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp