第27章 価値観
ガッシャン・・・
檻に入れられ、閂(かんぬき)に南京錠がかけられた。
ローは檻に入る前に、バギーに「食事はあるのか」と聞いた。「味気ないもんだ」という返事を聞いて、ローは大人しく投獄されることを決めた。
アルコが起きるまでは動きづらい。金もないし、食事が貰えるなら大人しく監禁されるのも悪くないか、と楽観的に考えていた。
アルコを檻の隅(すみ)に横たえて、柵に背中を預けて座った。
「海軍はいねェのか、この島には」
「フンッ! 見りゃわかるだろ。
それになんだてめェ…、ハレンチ罪だと?! 恥ずかしいヤツめ」
「うるせェ…。お前こそ なんでこんなところにいるんだ」
「よォーし! 語ってやろう、暇してたんでな!! よく聞けよ! おれ様の山あり谷ありのバラバラ大冒険…」
「いや、やっぱりいらねェ」
「てめェが聞いたんだろ! いい度胸だな!! このスットンキョーめ!!」
バギーのその大声でアルコは目を覚ました。
「ん……、アレ? 何やってんの。どこよ、ココ」
ローは落ち着かせるように肩をつかみ顔を近づけて、アルコの視界を遮りながらゆっくりと言った。
「数日寝てた。急に立ち上がるなよ。アルコは今、服を着ていない」
「!! ………わかった」
アルコはローに返事を返しながらも、胸元の布をつかんで あちこちに目を泳がせた。