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RUMBLE 【OP 原作沿い長編】

第26章 漂流






*  *



──── 負けない


『海は優しくて、残酷じゃ』


──── 死なせない


『いつかおれを
フレバンスに連れていってくれ』


──── 連れていく


『人間には“負け”はないのよ』


──── 負けない





『預けるぞ。おれの命』


────…………嬉しい


アルコはローを背負ったまま、『クウトリワ』の木片を沈めるようにつかみ泳いでいた。

ローの命を預かっている。


本当は何度も死ぬと思った
“負け”ると思った
どうしようと思った
自分にはムリだと思った
プレッシャーに押し潰される
そんな重大なこと、到底できないし
耐えられないと思った


しかし、半日以上も大海原を泳ぎ続けたアルコの心は変化していた。

──── 嬉しい
預けられていることが、嬉しい
信頼されていることが、嬉しい

ローのために、自分が何かできることがあるということが、嬉しい


知らなかった

『預けられる』って
こんなにも嬉しいことなんだね
こんなにも幸せなことなんだね


あなたが好きだから

あなたと共に行きたいから

あなたと生きたいから



「────!!」



ねぇ、ロー

もしかして



『預けろよ。

もっとおれに、手放しで』



シャボンディ諸島で潜水艦を降りた時

ローが、もっと私に『預けてほしい』って言ったのは


もしかして






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