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RUMBLE 【OP 原作沿い長編】

第26章 漂流



「治療はしない、今は」

「そうだね。そんなに痛くないから、大丈夫。したらまた寝込んじゃうかもだし」

「まあでも…、アルコは出来るだけ休め。船のことは、おれがなんとかする」

「なんとかって………どうやって」

「心配するな。
とりあえず…おれに任せろ。
アルコの力が必要な時は、呼ぶ」





『ローには、どうすることもできない。アルコの力が必要になるから』




アイビーは、確か続けてそう言った。

どういう意味だ。

しかし、アイツがそう言うならそうなんだろう。ならば それまでに、出来るだけアルコを休ませておかなければ。


ローはアルコの素肌の背中に触りたい気持ちを抑えて、背を向けて服を着る様子を、何もせずにただ黙ってみていた。












「雨、止んだみたい」

船首側で腹這いに横になり、肘をついて双眼鏡を覗いていたアルコが、そのままの姿勢で振り返りローに言った。

ワニの外の海面が明るくなっている。

ずいぶん進んだのだろう。


「…ッ!!」
「うわっ?!」


ブンッ・・・!!!


・・ブンッ・・!!


・ブンッ・・・!!!


激しい横風が吹き荒れる。


頭上のワニの屋根がブンブンと揺られ、日なたと影が目まぐるしく訪れた。

ワニが左右に首を振っているらしい。



「ワニ…、雨を探してるのかも。雨に当たりたいんだね」

「ああ…、もう限界だ。出るぞ」

「どうやってっ?!  漕ぐ?  いいの?」

「…いや、つかまってろ。

“ROOM”──────」


特大の“ROOM”を円型に広げながら、ローは落ちていた釘を水平に遠投した。


「──────“シャンブルズ”」





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