第26章 漂流
ザァァ ────────………
「……なんか、ヤバくない?」
「だな」
そうこうしてるうちに、足元が水に漬かり始めた。ローはすでに ずぶ濡れだが、アルコもこうなったら濡れるのをいとわずバケツで水をすくってかき出していった。
耳にうるさい程に雨はさらに強くなり、かいてもかいても水は減る気配はない。そのうち、重みで沈むんじゃないか。
ふと、アルコは足元の水を触ってペロリと舐めた。
(しょっぱい…! 雨水だけじゃないじゃない)
「ロー!! 大変、どっか漏れてるよ!」
「ああ、重みで いったかもな…!」
近くにいるのに大声でないと届かないほどの豪雨。足首まで海水に浸かっているローは、すでに身体の力が抜けているようだ。
「だ、大丈夫っ!!? しっかり…」
せめて雨が止んでくれたら…。ローを支えようと身を寄せた時、ふっ、とあたりが暗くなり、雨がピタリと止んだ。
「え・・・・」