• テキストサイズ

RUMBLE 【OP 原作沿い長編】

第25章 high sensitivity



「ありがとうございます! がんばって育てますね」

「まあ、無理しないで。
上手くいかなかったら、やり直せばいいのよ。何度でも」

「…ありがとうございます」


(自分の母親が生きていれば、このくらいの年齢だろうか)

琥珀色の髪を揺らして、優しく微笑んだ女性を見て、アルコは思わず目頭が熱くなった。

壺を抱えて瞳を潤ませるアルコの肩を、アンバーは優しく抱きしめた。


「こちらこそ、父と………きっとあの子達がお世話になったわね。ありがとう」

「………いえ」

「人間には“負け”はないのよ」


(自分の子達が生きていれば、このくらいの年齢だろうか)

アンバーの左右の青い瞳と緑の瞳も、潤んで揺れていた。




「さあ お嬢さん、はよ乗らんか! 出航じゃ」

「がんばってね。あなたは“負け”ないわ」

「行くぞ」


ローの手をとって『クウトリワ』の木片を船尾に取りつけた方の船に乗り込んだ。

錆びた琥珀色の鐘は、澄んだ音を響かせた。その音は、アルコの竪琴の音色によく似ていた。


「ありがとう」


ロープで繋がれた2隻の船は、ゆっくりと船着き場を離れ、“ジブラ”の待つ沖へと進んでいった。




/ 834ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp