• テキストサイズ

RUMBLE 【OP 原作沿い長編】

第25章 high sensitivity



「何人の子供が……死んだの?」

「12人……です」

アルコの問いかけは突然だったが、ディンは驚かなかった。しかし、ディンのその回答にはアルコとローは驚きを隠せず、息を飲み眉を寄せた。


12人 ────


「事故当時、森で遊んでいたのは13人の子供達でした。異変に気づいて、大人を呼びに行った“ひとりだけ”は生き残ったそうです」

「…そう、なんだ」

アルコとローは、それだけで理解した。

確認するまでもない

生き残った子供は、きっと金髪で緑色の瞳の男の子 ────




アルコは たまらず立ちあがり、背にしていた土壁の斜面を登り始めた。

「オイ、何するんだ」

ローの身長よりも高い、小高いところまで身軽に登りきったアルコは、そばにある木に手をかけて上から顔を覗かせた。


「弾く」


こうなったら止めても無駄だ。

きっとそこからは、花畑の一部が見えるんだろう。ココでアルコが『弾く』と言ったら『弾く』んだろう。それが確か“楽師の誇り”なんだろう。

ローは今までアルコが座っていた大きな石に寝転び、帽子で遮られた狭い天を仰いだ。

心地よい風に、甘ったるい花の匂いがかすかに乗っているような気がした。


夕方前の高い青空

ココでこんな風にアルコの演奏を聴くのは、悪くない





/ 834ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp