第25章 high sensitivity
「ただ………『クウイゴス』ではなく、『クウトリワ』の木なら、この島に自生してるハズです」
「「『クウトリワ』??」」
「はい。『クウイゴス』ほど“すごい浮く”って浮力はないんですが、それでも『クウトリワ』は“割りと浮く”木材です。沈んだ船自体を浮かせて持ち上げたい、とかそういう目的じゃなければ『クウトリワ』でも代用できるかと」
アルコは、その説明にパチンとひとつ手を叩いた。
「いいね、それ。私達でも見つけられるかな? 見分け方、教えてくれる?」
「イナカウの木と似てますからねー…。実が成れば簡単に見分けらるんですが、今は実が成る季節ではないし…」
「どんな木だ。教えてくれ。それっぽいものは、片っ端から採集する」
「ダ、ダメです! ダメです!! そんなのとんでもないっ!!」
ローの提案を大げさに拒否したディンは、拳を握りしめて立ち上がった。
「…ぼくも一緒に行きます。
“聖なる森”を荒らすなら、ローさんがたとえ七武海であっても、この国では処罰されかねない」
「“聖なる森”………」
「なんだ、めんどくせェな」
強行手段は使えないらしい。
あからさまにイヤそうにしているローを、アルコはなだめた。
「ありがたいじゃない。ディンが一緒に来てくれるなら、すぐ見つかりそうだよ。
ありがとう、よろしくお願いします」
「しょうがねェな」とふんぞり反っているローの分まで、アルコは座ったまま腰からペコリと頭を下げた。
対照的な二人をみて、ディンは少し笑った。