第24章 老人と船
夕方までに、アルコは食事の支度を終えた。
今日は漁に出ていないので、肉をメインにした料理を作った。
鶏肉のクリームシチュー、牛ひき肉と玉ねぎのトマトソースを乗せたペンネ、サラダには漬けておいたピクルスを添えた。
そして保存してある魚料理と、なぜか大量の各種 漬け物。
だいたい準備が出来たタイミングで、ローとシルバーを呼んだ。
*
「アルコの買った色んな食材って…コレか」
「そう。コレ」
「…全部 漬け物じゃねェか」
「…結果的にね」
「……」
『色々作ってみようと思って』追加で買い足した食材達は、なぜかすべて漬け物になった。
自分でも なぜそうなってしまったか、わからない。
先日のリベンジとして、塩分やだし昆布、酢の量など色々試しているうちに、それぞれの種類で色々な食材でも試してみたくなって出来上がったのが『大量の各種 漬け物』。
塩漬け、浅漬け、酢漬け、味噌漬け…
テーブルの一角では、洋食の肉料理に相応しくない、漬け物祭りが開催されていた。
さらに、三人が囲むテーブルには シチューが人数分よりひとつ多く配膳されていた。
ローとシルバーはそれに気づいたかどうかはわからないが、皆それについて何も言わなかった。