第24章 老人と船
「海軍だ」
「あれ、ディン達じゃない」
広場を横切る海軍服に身を包んだ一行の中に、ディンとマジェスティの姿を見つけた。
「おーい。ディン、マジェスティ! まだこの島に いたんだ。仕事中?」
アルコは少し離れたところにいる二人に少し大きめの声をかけ、手を振った。
アルコの呼びかけに過剰に反応したのは、周囲の人達だった。
「何っ?! マジェスティ! あの元スター選手のっ?」
「どこどこ? キャーッ、ホントだ。ステキッ!」
マジェスティの周りには、あっという間に人だかりができてしまった。
「あ…、そっか。なんか彼って有名人なんだっけ」
アルコは悪いことしたかな、と思ったが、彼はまんざらでもない様子で集まってきたファンに応じていた。
ふと少年をみると、うつむいて震えているようだった。
あれ、大丈夫 ────?