第24章 老人と船
「クラバウターマン…」
アゴ髭に手をあてて考えていたローがつぶやいた。
アルコと同じ推測にたどり着いたらしい。
「だよね! 私もそう思ってる。
…だとしたら、彼は私達に何かして欲しいのかな」
「『じいさんを止めろ』」
「『船を盗め』」
確か彼はそんなことを言っていた。
ローとアルコは、少年に懇願された言葉と緑色の瞳を思い出していた。
しかし、アルコはあの日の まどろみの中での会話を思い出す。
「でも、『船は勝手に盗まないよ』ってあの子に言ったら、『そんなのわかってる』って言ってたよ。
『船を盗む』は手段の例えで、やっぱり『おじいさんを何とかして』ってのが本音だよね」
「『船』と言えば…、あのもう1隻のほうの船も気になるな。試しに あっちを当たってみるか」