第24章 老人と船
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「おかえり、帰ってたんだ。
…ごめんなさい、気づかなくて」
アルコが次に起きた時には、外はもう暗くなっていた。アルコは橙色の灯りがともるリビングに吸い寄せられるように姿をみせた。
「お嬢さん…、大丈夫か。何か食べるか?」
シルバーは大げさに目を開いてアルコを見た。
もしかして、もう食事は終わった時間なのか。ローとシルバーはゆっくりと酒を飲んでいるような雰囲気だった。
ローにとりあえず座るように言われたので椅子に座ると、衝撃をできるだけ与えないような言い方で衝撃的なことを言われた。
「薄々 気づいてるだろうとは思うが…、今日はアルコが眠り始めた日ではない」
「……!」
ローのその説明に、アルコはがっくりとうなだれた。
またやってしまったのか。
そう言えば、妙に頭はスッキリするし、身体はダルいし、熱はすっかり下がったようだ。
あの少年と話したのは、夢だったのか。現実だったのか。
彼のおかげで、深く眠れた気がした。
今の自分には、あの睡眠が必要だったのだろう。
気持ちを整理するために。
でも、きっとロー達には心配をかけたに違いない。