第24章 老人と船
「ローとアルコは、恋人同士なの?」
唐突に、核心を突いてきた。
“子供”からみたら、自分達は恋人同士だろう。いつも一緒にいて、時々キスやセックスをする。そして、お互いを必要としている。
いや、セックスをしているから、お互いが必要なのか。
それは、本当に“恋人同士”と言えるのか。
“子供”には、そんなこと言ったってわからないだろう。
だから“子供”からみたら、自分達は“恋人同士”。それでいいハズだ。
──── でも、きっとこの少年には、“子供だまし”は通用しない。
それをアルコは、最初からわかっていた。少年と出会った時から。
一切、ごまかさずに
正直な気持ちだけを
自分に話すように
話し出した。
「私は、ローのことが好きだよ。どんな関係でも、大事にしたいと思ってる。
私はそう思ってるけど、ローはそうは思ってないかもしれない。
だからきっと、“恋人同士”とは言えないね」