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RUMBLE 【OP 原作沿い長編】

第24章 老人と船






朝になり、起きようとしたがローに寝てろと言われた。

正直、ありがたかった。

昨日治療された部分だろうか。喉の奥がチクチク痛むし、睡眠がまだ足りてない。

熱も下がっていないんだろう。



扉越しにローがシルバーに説明しているのが聞こえた。


『自分は医者で
彼女は“病気”があって
治療しながら旅をしている』


シルバーは大げさにとらえたようで、金はいらないから いくらでも滞在しろと言い出した。



ローが部屋に戻ってきて、飲み物とクッキーのようなものを持ってきてくれた。ありがたかったけど食べられる気がしなかったので、もう少し寝てから後で食べると言い、部屋に置いておいてもらった。


「シルバーが、あの船で漁に出る」と言うので、自分の体調は大丈夫だから同行するようにとローを促した。

ローは心配そうにしたが、「おいしいお魚いっぱい採ってきてよ」と言うと、ちょっと笑って了解してくれた。


例の“ジブラ”にも遭遇するかもしれない。

船のほうも、何とかなるといいけど。


様々な不安要素はあるけど、自分のせいでローを立ち止まらせる訳にはいかない。

それだけは嫌だ。

とにかく、早くなんとか熱を下げないと。




「待ってろ、お嬢さん!  いっぱい採って帰って、元気が出る料理を作ってやるからな」

「作ってくれるんですか、やったー! 楽しみ。気をつけて」

「無理するな、寝てろよ」

「わかってる。その扉…開けておいてくれる?」

「ああ」


ローは狭い部屋の小さな扉を開け放した。部屋で寝ていても玄関に続く廊下がみえるようになった。

部屋にある縦に細長い嵌め殺しの窓からだけでは、朝であることを感じづらい。すりガラスのその窓からは景色は見えず、外が明るいか暗いかだけしかわからない。実際、昨晩は窓があったことに気づかなかったくらいだ。

廊下も薄暗いのだが、扉を開けてもらうと新しい空気が部屋に入ってきて、少しだけ部屋の閉塞感がやわらいだ。


「いってらっしゃい」


返事はなく、玄関の扉が閉まる音がして足音が遠ざかっていった。





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