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RUMBLE 【OP 原作沿い長編】

第24章 老人と船




「・・・はいっ?!」

「産めよ。当たり前だろ」




アルコはタオルケットを頭までかぶった。



なんなのよ

なんっで、わかるの


──── そういえば、ウチは母も祖母もそうだった

どっかの海賊とヤることヤっちゃって
子供ができて、国に残ってひとりで産んで

しょせん私も同じ運命なのか ────


てか、なんでわかるの






アルコはむっくりと起きあがり、乱れた髪のまま、ローをじとっと見た。


「不満そうだな」

「私だって今はまだ……立ち止まるつもりはない」

「わかったよ。起き上がるな」


ローはアルコの髪を手ですいて整えた。


「だから、その……中に出さないで」

「……努力はする。
で、賭けは?  おれの勝ちだろ?」


勝ち誇ったような表情をみせるローに、アルコはますます悔しさがこみ上げる。


欲しい言葉はくれないクセに
本当に、ローには敵わない
これが、惚れた弱みか



「………半分」

「…?」

「半分しか当たってない」

「…じゃあ、5000ベリーか」


ローに手を差し出されたので、ポケットを探って財布を出そうとしたが、


「………いやいや!  騙されない!
半分だったらやり取りなしでしょ。
半分は私の勝ちなんだから!」


「熱があるってのに…意外と頭 回るんだな」


バカにするように言うので、出された手をピシャリと叩いた。


「…おやすみ」

「ああ、寝ろ」


背を向けてタオルケットに潜ると、ローは立ち上がって電気を消した。

蓄光の星形ステッカーが、部屋の壁に浮かびあがる。

その黄緑色のほのかな光の中で背中に手を置かれ「大事にな」と声をかけられたので、アルコの目に涙が溢れてこぼれた。




本当に

この男には敵わない







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