第24章 老人と船
「この、クソ海賊どもがっ!!」
「待て」
「逃げようっ」
「ちょ、ちょっと待って!」
振り下ろされた銛を避けるように三人は一旦さがって散った。
アルコは尻もちをついた少年をかばうように肩に手を添えたが、老人は明らかにローをとらえていた。
砂浜まで下がったローは刀を抜かずに鞘で振り下ろされた銛を受けた。
「くっ…このジジィ」
ビリビリと鞘から腕まで衝撃が伝わる。
「か弱いジジィと思うたか、小僧」
ローが足払いを蹴り出すが、老人の足はびくともしない。
「か弱い小僧め」
「くそジジィ…」
ローは刀を押し返し、間合いを取って刀を鞘から抜いた。
その妖しくも美しい刀身に老人は感心するような声をあげた。
ローは左手を構えてつぶやく。
「“ROO ────」
「ストーップ! ストップ!!
ロー、やめて。闘ってどうすんのよ。
おじいさん、ごめんなさい」
アルコが二人の間に割り込んだ。
「おじいさん、私達 この島の小型船について知りたいんです」
「例の“海王類”は…」
「“ジブラ”だよ」
“海王類”の名前らしい。少年がそう呼べ、とでも言うようにローに助言した。
「“ジブラ”を倒したいのか」
「!!?」
ローのその言葉に、老人は驚いたよう目を開いた。