第24章 老人と船
「クソっ………」
ローは渋い顔で着ていたシャツを脱いで絞りあげた。
その姿を見た少年は、とたんに笑い顔を止めて真剣な顔をした。視線は、ローの身体をとらえていた。
少年の釘付けの視線に気づいたアルコは、荷物からローのシャツを取り出した。
「服、着てよ。子供が怖がる」
「あぁ……別に珍しいもんじゃねェだろ」
悪びれずにタトゥーをさらしているローにあきれてシャツを放る。
(いや、ローがよくても子供が…
っていうか、私だってね…)
アルコは口の中でゴニョゴニョ言いながら、ローの裸を視界に入れないように 少し赤らめた顔をそむけた。
「ぼくも…」
「?」
「…ぼくも、あんな身体に…」
ぼんやりとしたまま そう つぶやく少年に、アルコは少年を怖がらせてしまったかと心配して、笑顔を向けた。
「どうしたの? 大丈夫だよ。
キミもきっと すぐに大きくなっちゃうよ。
お姉さんは、出来るだけ その天使みたいなかわいいままでいて欲しいなぁ~」
少年のクセのある金髪を整えるようになでた。
本当にキレイな子
天使みたい