第23章 応酬
「────!!」
入り口付近の床に座りこんでいたアルコは固まったまま動けず、王妃もまた 視線の先にとらえたアルコの左腕の白いアザを目の当たりにして固まった。
「う、わっ?! そ、その病…気………っ?! まさかっ…“白い”───」
アルコは腕を重ねて隠したが、すでに遅かった。王妃が口を歪め気味悪いものに怯えるような表情をみせたことに、アルコの身体は金縛りのように固まった。
・・・バサッ!!
ローが起きあがりベッドからブランケットをアルコに投げて、全裸のまま刀を取り、鞘で扉を押し返した。
「てめェ………殺すぞ」
王妃は、ローの鋭い眼光に射抜かれて「ひっ」と小さな悲鳴をあげてさらに怯える。
ブランケットを羽織りゆっくりと立ち上がったアルコは、ローの肩に触れて その行いを諌めた。
「ロー、やめて。
ごめんなさい。
服着て。それから、ちゃんと説明して。
私は……島に着くまで、もう部屋から出ないから。だから、大丈夫ですから」
心配そうな表情のディンにも、伏し目がちにごめんね、と言って扉を閉めた。