第23章 応酬
アルコは階段を登り、最後尾の甲板に上がる。闘えない人達を王子達のもとに集め、竪琴から大剣を抜いた。
その白銀の刀身に後ろから視線が集まる。
しかし、ひとりだけ、別のところをみて喜んでいる人物がいた。
「まぁ……、こちらもかわいいお尻」
ショートパンツにタイツ姿のアルコの尻にうっとりとしているのはメーガナィン王妃だ。
「え、なっ…なにっ?!」
「コンパクトな、闘う お尻……」
「ハァ~……、キミ、すまない」
王妃の謎の形容に、王子はあきれた様子でアルコに謝罪した。アルコは、ははっと笑いながら
「えーっと……、王妃は尻フェチ…なんですか?」
アルコは凶暴な顔でぴょんぴょんと飛んできたウミハムスターを軽々となぎ払いながら、問いかけた。
「そう。あなた達は、わたくし達にも負けないほどの なかなかの理想のお尻カップルだわ。
あなたも、お尻を鍛えているの? 好きなんでしょう? お尻が」
なんだ、“理想の尻 カップル”って。
この王妃、ローの尻 見たんか。
まぁ、でも悪い気はしないかな。
汚い尻って言われるよりは。
「私は…お尻は別に……。お尻の何が好きなんですか?」
「たまらないじゃない、あの曲線が。どこに吸い込まれるの~って、あの割れ目が」
ははは……
なかなか“あけすけ”な王妃だな。
マジェスティが言ってたのは しょせんレッテルだし、なんか面白い人なのかも。
げ、カエル。
ブンッ
アルコは触れるのがイヤだったので、剣に広めの覇気をまとわせて海の彼方へ吹っ飛ばした。
何事もなかったかのように、フェチトークは続けられた。