第23章 応酬
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コンコン
「アルコ、出てこい。手伝ってくれ。まともに闘えるヤツが少ねェ」
赤い顔でムゥっとしながら部屋から顔をのぞかせたアルコは、甲板の光景をみて すぐにその顔色を変えた。
ほわほわ
ぬるぬる
ぴちぴち
ばさばさ・・・
色々な生き物達が、甲板で暴れ回っている。
「な、なに、コレ?!」
「さァな」
「ウミハムスター、ウミウシガエル、ウミサラマンダー、それとウミカモメです」
分厚い本を小脇に抱え、丸眼鏡をかけた海兵がズイッと寄ってきて解説した。ディンと名乗ったその男は、図鑑のような知識を披露し始める。
「まず、ウミハムスターは非常に警戒心の強い生き物です。我らが祖国“グレート・鰤(ブリ)テン島”の海域にはもともと2種類生息してまして……」
・・・
「……ということを根拠に、ウミカモメとの連携した生態も確認されています。しかしこれほどまでに凶暴化することは報告がなく……」
………全部は真面目に聞いてなかったが、堅苦しい解説のおかげで引きずっていたエロい気持ちがすっかりどこかにいった。
とにかく普段はおとなしい生き物達がなぜか凶暴化してしまっているらしい。
「うっとうしいだけで、そこまで深刻ではなさそうだ。ただ、数が多すぎてスキがない」
「おれ達がつかまえるから、アルコは王子達を守ってくれ」
「わかった」