第23章 応酬
最後尾にいたヘン・リー王子とメーガナィン王妃は、ウミカモメとウミハムスターの混乱の中、別のドタバタとした音に気づき、目を向けた。
「── いい加減にしろっ!!!」
女の怒った声と同時に、蹴り出されたように甲板に飛び出してきたのは、王下七武海 トラファルガー・ロー。
「はっ………っ!!!」
「メーガナィン、み、見るなっ!」
最後尾の高いところにいた二人は、眼下に男の尻が現れたので目を見開いた。中途半端に下がったジーンズを慌てて上げようとしているが、突然さらされた男の尻に、二人だけでなく従事者達の男も女も目が釘付けだ。
「トラファルガー・ロー…、貴様。“ナニ”やってんだ………」
「………うるせェな。
海賊に風紀を求めるな」
ぽいっ … バッタン!!
ローは扉から追加で投げつけられた刀と帽子を 嫌々受け取り、目深に帽子をかぶった。
「なんだ、コイツら…。消せばいいのか?」
「いや、捕まえてくれ。ウチのが調べる」
ローとマジェスティの後ろ姿を、目をハートにして見ているのは、王妃だった。
「お、王妃………?」
「メーガナィン…、まさか」
「なんて引き締まった、素晴らしいお尻……。知ってるでしょ? わたくし、お尻に“目がない”の」