第23章 応酬
「………っ!」
足が宙に浮いているので快感を逃がす場がなく、爪先を丸めて力を込めた。
「伝えたからな」と言った海兵の足音が遠ざかっていくが、聞こえなくなるまでは声を出す訳にはいかない。
ずちゅ、ずちゅ という音が耳に届き、淫楽から意識をそらそうとすればするほど下腹部がムズムズと熱を持った。
扉に押し当てられたまま、濡れた身体の芯に繰り返し 繰り返し打ち込まれ、快感がゾワリと広がっていく。
伝令に来た海兵は去っていったようだが、相変わらず扉ごしの甲板には人の気配を感じる。
「はぁっ、はぁっ………
もう、“行っ、て”よ…」
「もう、“イって”……いいのか?
早いのは、嫌、って、…アルコが、言ったんだろ」
「………っぁはっ、
そう、じゃなくて、行って! 外…に」
「………あぁ、“外に”出す、よ」
口一はアルコの肩の上にかわしていた顔を、ギリギリ焦点が合うほど至近距離に寄せて、ニヤリと笑った。
ずっ、ずっ、ずっちゅ、ずっぷ・・・
意地悪…
でも
膣壁をこすり、奥をノックされるたび、快感が身体と心を支配する。
あー…好き
気持ちいい
どうでも……いい、か
──── じゃなくて!!!
「違う!!
“外に行く”って、そうじゃなくて…」
押しつけるようなピストンを甘受しながら、上半身にさらに体重がかけられ、潰される。口一はそうすることで、片手を自由にしてアルコの顔を包み込むようにアゴをつかんだ。
「うるせェな」
言葉ごと吸い込んで奪うようなキスで唇を塞がれる。
「ん゛── っ」