第23章 応酬
「あっ…、……っぁん、…っ」
アルコは下だけすべて脱がされ、脚を高くあげた状態で挿入されていた。
「すげェぬるぬるだな…。“こういうの”が興奮するのか?」
“こういうの”とは、昼間から近くに他人がいるスペースで、という意味か。服を着たまま、という意味か。口一はというと、前をくつろがせただけで自身のモノだけ取り出して挿入しているので、ジーンズすら脱いでいない。
目に入る上半身は普段と変わらぬ姿。
確かに…
服がこすれる日常感と陰部をまとうぬるぬるとした いやらしい非日常の感覚とを同時に感じていることが、さらに興奮を高めている気がする。
アルコは、足を抱えて腰を打ちつけてくる口一を見上げた。
シャツのボタンを上から3つ開け、はだけた胸元からは胸板とタトゥーが、揺さぶる動きのたびに引き締まった大胸筋に乳首がチラリとのぞく。
「口一って………なんかエロ…、ズルいよ」
視線をそらして、なぜか悪態をつくような感想を漏らした。
(くそぅ……この人って、服着てても着てなくてもエロい…、なんなの)
口一はそんなアルコを見下ろしてアゴをあげて ハッ、と笑った。
結合部を一瞥してからアルコの手を引っ張りあげて、その身体を起こす。
軽々と脇腹から抱えあげられ、アルコは口一の上にまたがるように座った。向かい合って座った姿勢で深くつながっている。
「…アルコもな」
口一はそう言いながら、アルコのほほから着衣の身体までを なで下ろした。
ヘソまで降りてきた手は 胸へ戻り、服の上から乳首を探り当てられ、軽く摘ままれる。
────── ああ、そうか
私の身体
今、隠れてるから………
その方が、やっぱり口一も興奮するんだ
“傷”や“アザ”が隠れていた方が