第23章 応酬
追いかけ回す海兵達をあざわらうかのように、ウミハムスター達は甲板の上をピョンピョンと跳ねている。
マジェスティは蹴りで払い飛ばそうとするが、小さくてすばしっこいヤツらには、近距離からは一向に当たらない。
海兵達もナイフで払ったり、踏みつけたりしているが結局ドタバタしているだけで苦戦している。
*
──── 10分後
ようやくウミハムスター達は海へ散っていった。
「はぁっ…はぁっ…、何っ?!」
「オイ、何なんだ?! 今のはっ」
マジェスティは王子に叱責された。
内心『知らねぇよ』と思いながらも、慌てて安心させるような言葉を並べ立てた。
「おかしいですね、大佐。ウミハムスターがあんなに興奮するなんて…」
眼鏡をかけた部下の海兵が、不穏な声で進言する。
「チッ……。
ディン。原因を調べてくれ。
残りは全員、交代で海上を見張れ。おれは しばらく王子達につきそう。
…それと、お前」
「はっ!」
一番遠くにいた海兵を選び、マジェスティは めんどくさそうにため息をついた。
「一応…トラファルガー・ローを呼んでこい」
(ああぁ ───…っ!!)
「?」
ローを呼んでくるよう言いつけられた海兵は、甲板の最後尾から階段を降りる途中、女の悲鳴のような声を聞いた。