第22章 Riot Grrrls
その場に並んでいられなくなったアルコは、床に転がった男たちをソロリと踏み越えて店を出た。
(あぁ、やってしまった……
ローには、この店にいるって約束したのになー…)
店からは離れたが、ローが迎えに来たとしてもわかるように、店の出入口がみえるところに腰をおろした。
生け垣を囲うブロックに座り、足をぶらつかせる。
(コーヒー飲み損ねたし…。
でも、ローは確か『うろうろするな』って言ったよね。『男を のすな』とは言ってないよね、うん)
反省なのか、言い訳なのか、自分でもよくわからないことを考えていると、ズイッとコーヒーカップが視界に割り込んできた。
「え……、ありがとう」
差し出されたのは、黒いコーヒーとカフェオレ色のコーヒー。
アルコは礼を言いながら黒い方を受け取った。
たしぎは「よかった」と言ってカフェオレの方を嬉しそうに自分に引き寄せ、アルコの隣に座った。