第22章 Riot Grrrls
カラカラッ……
「コレ、飲んどけ」
「……なに、コレ」
「薬だ。アルコの…“病気”の」
ローは突然 小瓶から薬を1錠取り出して、むき出しのまま アルコにぽいっと手渡した。
白くて小さな錠剤。今まで一度ももらったことがない薬だった。
ローに不審な目を向けて、手の上で錠剤をもてあそんでいると
「大丈夫だ」
ローは錠剤を取り上げて、親指ごとアルコの口に素早くねじ込んできた。
「!」
ローの親指とアルコの唇がふれあう。
親指を口内の浅いところに突っ込んだまま、アゴを浮かされた。
「……………」
アルコは あきらめて錠剤を飲み下す。
ゴクンという動作をみて、ローはうっすらと笑いながら親指で下唇をなぞった。
(くそぅ……………なんなの)
アルコは ローの顔をじとりと見つめたまま、唇に触れたままの指をガジッと素早く噛んだ。
「はっ」
それを小さく笑ったローは、濡れた親指を引っ込めて自分の唇にあてた。