第4章 乗船【シャボンディ諸島】
*
潜水艦内に入り、階段を降りてすぐ。
リビング兼作戦室らしき部屋の廊下にアルコとジャンバールはいた。
2人は丸い小さな窓を共有し、顔を寄せている。
(わ~、潜ってる)
はしゃぐことすらしないが、思わず顔がほころぶ。
─── おじさま、海は深いんだね
子供心に返ったせいか、育ての師であるミホークのことを思い出し、心の中で無意識の内に話しかけていた。
「スゴいな」
ジャンバールの野太い声で我に返る。
── そうだ。私には同じ境遇らしき、この人がいるじゃない。一緒にあの船長を倒して逃げよう!って提案してみよう。
「あの……」
「おい、新入りコンビ」
私達のことか。
“奴隷”コンビじゃなかったんか、と内心 悪態を付く。
「来い」
*
船長室らしき部屋に入るなり、ジャンバールは膝をついて男に礼を言ったのでアルコは目を丸くした。
ジャンバールは男によって『奴隷から解放された』らしい。
男は海賊歴、経験、戦闘、懸賞額などについて問いただした。
『一緒に打倒 ! 悪い船長作戦』は失敗。
しかし、部屋にはいくらか和やかな雰囲気が漂う。
── 万が一の可能性かもだけど、
ひょっとして、
もしかして、
この男は『自分を解放するために』買ってくれたのでは…?
「細けェことは、ペンギンってヤツに聞け」
ジャンバールは再び礼を言って、張り切って船長室を出ていった。
「次は お前だな…」