第22章 Riot Grrrls
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「オイ、やめろ。目立つことはするな」
曲も終盤にさしかかった頃、ローが歩み寄ってきてアルコに演奏を止めるように制した。
「目立っては、ないよ。この人のご兄弟が亡くなったって言うから弔いに………
うわっ!」
ボンドラは雲に包まれた。
視界が白くなり、目も開けていられない程の冷たい風が吹き荒れる。
ゴオオオオォォォ・・・
風が止み、ボンドラは雲の上に出た。
雲海のじゅうたんに、強い日差し。
しかし空気は一段階冷たくなっていた。
アルコが振り返ると、男はすでにいなかった。
「………着くぞ」
ローは荷物から出したフードつきのマントをアルコに手渡した。
アルコは、髪をまとめてから立ち上がり、背負った竪琴ごとすべてを覆うように、スッポリとマントをかぶった。