第22章 Riot Grrrls
「あなた達は、ドレスローザに?」
マントの男がいつの間にかそばに立っていた。
ドレスローザはドフラミンゴが治めている国だ。“ドフラミンゴ”という言葉に反応した男は、アルコに探るように問いかけてきた。
「あ、いえ…、私達は……どうだろ」
そう言えば、どこへ行くんだろう
ベポ達とはゾウという島で合流するらしいが、ローには何か計画があるようだ
“新世界”に挑むための計画
それは、ローの“呪縛”を解くことにも関わっているのだろうか
アルコにはよくわからないことが多く、結果的に はぐらかすような答えをした。
「気をつけて。あそこの“歪み”も大概だ」
「歪み…………」
アルコは男を見た。
フードの下には金髪の前髪があって、はっきりと顔を見ることはできなかった。
「あなたは? ドレスローザへ?」
「どうかな。
…おれは兄弟の墓参りに。“新世界”に死んだ兄弟の墓が建てられたらしいんだ」
男は正面の海に目を向けた。視線の先には、眼下に遠く霞んできた旧マリンフォード。島の形を見下ろせるほどに、ボンドラは高くまで昇っていた。
半年以上前に“火拳のエース”の処刑を巡って激しい戦争が起こった 三日月型のその島は、広い海に はじきとんだ爪の欠片のようだった。