第22章 Riot Grrrls
その男の名前を口にした時のローの表情は忘れられない。
驚愕と 衝撃と
あり得ない、という不可解さと
悲しさと 恐怖と
そんな複雑な負の感情が入り交じったような面持ちで、過剰な反応をみせた。
反応したのはローだけではなかった。
ローの近くにいたヒナ。
そしてアルコの近くにたたずみ、海を見ていたフードつきのマントを羽織った男。
ピクリと動きを止めた周囲の二人に気づいたローは、それで平静を取り戻した。
「いずれ話すが………今、ここではやめよう」
周りの過剰な反応に、アルコは困惑した。
あの男が ───────
“ドンキホーテ・ドフラミンゴ”が
何だっていうの
「軽率な言動は控えてよ。ヒナ心労」
何やらくどくどと言われそうな雰囲気を察して、ローは「高ェな………」と言いながら甲板の柵に沿って離れていった。
ヒナを完全に無視しているローのその飄々(ひょうひょう)とした様子に、アルコは また吹き出しそうになった。