第22章 Riot Grrrls
「ハァ~……聞いてるの? デートのつもり、勘弁してよ。そうでなくても あんた達、目立ってる」
「そうか………。なら、あれも買おう」
ローは露店に束ねられていた“レッドライン”と刻まれた赤い木刀を手に取った。
「ぶはっ!」
正気か、この男
アルコは思わず吹き出した。
ヒナと自称している海軍の女性に対し、火に油を注ぐようなその態度。
それに……なに、アレ
あんなものが欲しいの?
男って意味不明
「やめてよ、ロー。それは絶っ対、いらない」
「なんなのよ、ヒナ冷笑」
くるりと背を向けて歩き出すヒナ。
ローはしぶしぶ木刀を戻し、少し遅れて歩き出した。
アルコも笑いを引きずったまま、アイスを持って二人の背中を追いかける。
ローって………潜水艦を降りてから、少し感じ変わったな
なんか、余裕が出てきた感じ
きっと『キャプテン』として背負ってたものを、今は一旦 降ろしてるんだね
ということは、これが本来の・元々のローの姿なのかな
アルコは、今まで知らなかったローの一面を近くでみることができる嬉しさを噛みしめて、アイスのコーンをかじった。