第22章 Riot Grrrls
「くれ」
そそりたつ赤い壁を表したような、イチゴ味のボリュームのあるアイスを舐めていると、ローが顔を寄せてきた。
帽子を軽くあげて、かぶりついてくる。
なんか…………エロっ
チラリとのぞく舌を直視すると つい赤面しそうになったので、アイスを押しつけるように差し出して目をそむけた。
くっ……この男は………
いちいち色気出すのやめてくれんかな
「買えば。もう一個」
「いいだろ」
なんか………恥ずかしいんですけど
でも、ちょっといいかも
こういう普通の旅っぽいことが、嬉しいし、楽しい
「……美味しいよね」
放っておくとなかなかの量を食べられそうだったので、負けじと添えられたスプーンで突っつき始めた時、後ろから声がかかった。
「トラファルガー・ロー……
遅いわよ。ヒナ倦怠」
振り返ると、美人で迫力のあるスーツ姿の女性が、嫌そうな顔でタバコを指ではさんで唇から離していた。
海軍……の人、らしい
「観光じゃないのよ。七武海とはいえ、なりたてのルーキーじゃない。子守りだなんて、ヒナ屈辱」
「「………………」」
まくし立てられる文句に、ローとアルコはあっけにとられる。
この人が同行してレッドラインを渡らせてくれるらしいが………まぁ、歓迎はされなくとも、初対面で そこまで嫌そうにするかな。
アイスをまくまくと食べながら、見た目より子供っぽそうな女性に アルコは内心悪態をつく。
(文句なら、自分の上司に言ってくださいよ)