第22章 Riot Grrrls
「そう言えば……アルコ、料理できるのか」
「『できるのか』って………やればできるでしょ、誰でも」
今まではホテル暮らしで、お互い比較的自由に行動していた。
ホテルの部屋には小さなキッチンがついていたが、アルコはほとんど使わなかった。せいぜい、コーヒーを淹れたり、果物を切ったりするくらいだった。
あ、もしかして
ローはたまには食事でも作って待ってて欲しかったのか。悪いけど、自分はそういうタイプの女ではない。
…料理はできない訳ではない。
ミホークにも作ってきたし、彼は普通に美味しいと食べてくれてたハズだ。
………いや、彼は親バカだから、感想は あてにならないか。
改めて問われると、できるのか不安になってきた。
…料理はできない訳ではない ─── ハズだ。
これからは長期間二人で航海することもあるかもしれない。自分がローに料理を作って食べさせることがあるかもしれないのか………。
不安に駆られて、身体を固めタラリと汗を流す。すると、それを見たローはフッと鼻を鳴らし、何でもないことのように言った。
「おれが作ってやるよ」
「…っ!?」