第4章 乗船【シャボンディ諸島】
「船長! まずい!! 囲まれます!」
潜水艦の甲板にいた男の一人が、こちらに向かって叫んだ。
海軍の船が3隻。
いつの間にか現れたように見えたのは、 切り立った崖で前方の視界が狭くなっていたからか。
「いくぞ」
帽子の男に続いて、走り出す。
潜水艦の甲板は、急に忙しそうだ。
ドゥゥゥン!
重い音が鳴り響き、大砲が発射される。
「ROOM」
潜水艦に向かっていた大砲の黒球が忽然と消え、海軍の船が爆発する。
──── 今のが、コイツの能力だ。
一番最後にハシゴを上り、潜水艦の甲板に降り立ったアルコ。
「どっちに逃げるの?」
誰に という事もなく問いかけるが、誰も答えないので言い方を変える。
「どの船がジャマなの?」
帽子の男が軽く目を見開き、アルコを見る。
「ベポ」
「あ、ああ。右だ! 南へ抜けよう」
クマがそう答える。
「進め」
男の合図で、潜水艦はウーーンと機械音を響かせて、ゆっくりと進みだした。
潜水艦と海軍の1隻との距離が、徐々に縮まる。直面した船の上の海軍の男がわーわーと大声で何やら指示しているのが聞こえてくる。
アルコは、甲板の柵に腹をつけ、大剣を持った腕だけを柵の外に出して構えた。