第21章 in the silence
何度も呼ばれる名前に応えるように、口から漏れるあえぎが もう一段階 高くなる。
「あっ………、んっ………………、はっ
あッ、ろ、…っー………………あぁ…ッ」
あまりの激しさに、顔を切なく歪ませて身をよじる。そうでないと、正気を保てそうにない。
次第に力の入らなくなってくる身体のまま揺さぶられ、アルコは再び迫り来る快感の波に乗る。
すると胸を締めつけるような苦しい刺激は去り、ふわふわと浮遊感のような気持ちよさに変わる。
ずんずんと激しく出し入れされる部分に意識を集中させれば、まるで全身が 彼を受け入れるためだけの ただの容れ物。
しかし、その感覚が
なんて幸せ
数ヶ月もの間、毎日二人で穏やかに寝ていたベッドが、ギシギシと今まで聞いたことのない音をたててきしんだ。
次第に協力するように、突かれるたびに軽く腰を浮かし、口一の度重なる侵入を受け入れる。
身を委ねていると、ポツリとまぶたに水滴が落ちた。目を開けると、ひたいに汗をかき余裕のなさそうな口一の顔がそこにあった。
あぁ この顔
久しぶり
ほら、やっぱり言ってるじゃない
『好きだ』って
「あっ………、はっ……………
いい、よ………、イって、も………」
「………クッ………アルコッ………!」
射精に向けたさらに遠慮ない動きに、二人の身体は密着した。甘い汗の匂い。アルコはしっとりと濡れた口一の首に抱きついて、ひそかに笑みをこぼす。
なんて かわいい人
なんて 優しい人
口一は快感のピークとともに抜去し、アルコの腹に勢いよく吐精した。