第21章 in the silence
根元まで押しつけたい
めちゃくちゃに動かしたい
その衝動をどうにかこらえて、ほとんどを挿入したところで、一旦とどまり声をかけた。
どうせぐちゃぐちゃにするんだ。一気に進めてしまうには、あまりにも惜しい。
「ハァ………スゴいな」
「はは………スゴいね。ヤバい」
快楽に飲み込まれないようにするためか
本当の気持ちを口に出してしまわないようにするためか
わざと冗談を言い合うような口調で言葉を返したアルコは、やがて熱いため息のような長い吐息をひとつ吐いてから、まっすぐに見上げてほほえんだ。
「ねぇ、口一…、呼んでくれる?
………もう一回だけでも…いいから」
「!!」
口一は表情を固めたまま、その顔を紅潮させた。
──── ドクン
淫乱な女が時折 のぞかせる少女のような部分
その二面性がおれの心をかきみだす
めちゃくちゃに
狂おしいほどに
何もかも どうでもよくなってしまうほどに
心臓の締めつけを噛み殺すような面持ちを悟られないように、アルコの耳もとまで顔を寄せた。
「…アルコ………っ」
その声を、言葉を、言い方を、甘さを ──
アルコは噛みしめるように大きく息を吸いながら濡れる瞳を閉じた。
それに合わせて膣壁がぎゅーっと狭まってから、ビクビクと震えるように収縮する。呼応するように、挿し込まれている陰茎もドクンと重量を増して脈打った。
狭くなったソコをメリメリと拡張しながら口一は確実に奥へ進ませ、身体ごと押しつけるように最後まで のしかかった。口一の口から小さなうめき声が漏れた。
何度も何度も前後して膣壁をこすり、強いひと突きごとに名前を呼ぶ。
まるで『好きだ』の代わりのように
喉まで出かかるその言葉を、直前で蒸発させ、状態変化させるように