第20章 宝物
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宝石取引と展示会イベントは、最終的に火事という大混乱で幕を閉じた。
会場内に起こった原因不明のガス爆発によって、キャンディによる妖しい薬物の被害はうやむやになった。
消火にあたった消防と海軍は、なぜか会場の入り口付近でのびていた支配人に、火事の責任を追求した。
ロー達は危険をおかしたが、重要な情報を手に入れた。
M(マスター)・シーザー・クラウン
シーザーの秘書のようだが
どこか裏がありそうな 謎の女、モネ
シーザーが開発している危険な薬物
その取引
“SAD”という謎の単語
そのための資金集め……
ローはシャッキーの店のカウンターに座り、ひとりで酒を飲んでいた。
新世界への“鍵”
あらゆる可能性
そのために必要なもの……
ココから先は、予想以上に危険だ。
『船長』として
『医者』として
『男』として
どうすべきか ─────
シャッキーはローに酒だけ出して、店の奥に引っ込んだ。
『男』の思考に口を挟むべきではない。
今は“冥王”と呼ばれる男のかつての姿を思い出しながら、くわえタバコのままで豆の皮をむいた。