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RUMBLE 【OP 原作沿い長編】

第1章 “麦わら”との冒険







「このおれを越えてみよ ロロノア!!!」


「二度と敗けねェから!!!!」



(……ウソでしょ)


“男たちの戦い”に手出しどころか、身動きすらできなかった。息をするのも忘れていた。

生命力

熱量

羨望

焦燥

嫉妬


これらがごちゃ混ぜになった感情が、彼女の目の中の冷たい輝きを押し退けた。

──自分は母親にもらった『呪い』で、もうじき死ぬ。それなのに、剣や竪琴の腕を磨いて何になる

常にかかえている無常観、あきらめ。
彼女の心の一部は死んでいた。


「死んだほうがマシだ」

本当に死が迫っているにもかかわらず、そう言い切った若い剣士。


今にも死にそうなこの男が、なぜこんなにも生命力を放っているの?

私のほうがよっぽど

──── 死んでる


“弱くて強い”
師は若い剣士をそのように表現した。

最弱の海、イーストブルー

私は この男よりは強いハズ

なのになぜ 勝てる気がしないの

今の私は ────“強くても弱い”


いてもたってもいられない、とはこのことだ。
彼女は、決心する。


「いい チームだ
また会いたいものだ
お前達とは…」

“鷹の目”は“麦わら”に静かに語る。


「!」

「帰るぞ」


背を向けた剣士の後ろで

「あなたが船長ね」

彼女は麦わら帽子の少年に声をかける。


「ねえ、グランドラインまで私を船に乗せてくれない?」

「??は??」



「おい。帰るぞ」

「おじさま、私、この人達と帰るわ」




「お願い」


振り返る剣士の目は、場が凍るほどに凄みを増している。

「帰るぞ」

「帰れよ。剣士のおっさん、怒ってるぞ」

麦わら帽子の少年は、あまり感情を込めない顔で言った。
男同士の決闘とは言え、仲間を瀕死にした張本人たちとは、深いかかわり合いになりたくないのだろう。



「私、もうあんまり時間がないハズ」

彼女はうつむいたまま師である剣士に向き直る。

「そもそも、手詰まりでしょ。もう何年も、何の情報もない。どうせなら私も ───」


─── 私も 弱くて強いあの剣士みたいに


「自分を生きたい」

「!!!」


師である剣士は、驚きと嬉しさを押し殺したような顔で、彼女を見た。

(生きたい、と言ったか)

鋭い“鷹の目つき”はそのまま、口角を上げて笑った。


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