第20章 宝物
「支配人! トラファルガー・ローが海軍を応戦しています」
「はっ。好都合じゃねぇか」
会場内の混乱を抑えつけ、そのまま外の様子を見に来たようだ。あざけるようなイヤらしい笑いを向けてくる。
(コイツは………)
「………ジュリアナ………?」
「ディスコだよっ!!」
息を切らせながら、ディスコはアルコに向かって言う。
「奴隷女ぁ! 貴様、七武海サマにきちんと“ご奉仕”してんのかぁ?」
カッチーン
「オイ………あいつは 殺すぞ」
「自分で殺るわ」
アルコはディスコに向き直り、大剣で空を斬って振り下ろす。
「あんたは、やっぱり許さない。………ヴェルファーレ」
「だから、ディスコだっ! わざとだろ、てめぇ」
ボディガードのようなスーツ姿の屈強な男達が3人、ディスコとアルコの間をふさいだ。
「ロー、シャボン玉に気をつけて。一番近いのは…2時の方向のヤツ」
「?」
背中越しにローにそう言って、大剣を引きずりがちに走り出した。向かった先は、ディスコやボディガードでも海軍でもなく、ただ空中に漂うだけの1つのシャボン玉。
ズザザザッ………!!
黒いドレスのすそがはためく。
滑らせた足をヒールでしっかり踏ん張り、体軸を整える。大剣を振りかぶり、フルスイングで横からシャボン玉をはじく。
丁寧に
よし、コントロール
できてる
コレと共鳴するのは ────
「“美 薔・薇・武威打” ── Viva La Vida 」