第20章 宝物
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30番GR(グローブ)
宝石取引・展示会イベント会場
午後14時
開場してから15分ほどで、パーティー会場はあっという間に着飾った人々で混雑した。立食で酒や食事も振る舞われ、多くの客は歓談しながら宝石ブースに立ち寄っている。大きな商談となると1階の個室や2階のVIPルームへ案内される。
「支配人! アイツ、トラファルガー・ローです」
「何ィ?!」
支配人と呼ばれたヘンなサングラスをかけた男は、オークション会場をめちゃくちゃにされた日のことを思い出していた。
“最悪の世代”
元凶は麦わらのルフィ、それに共闘したのは確かトラファルガー・ローとユースタス・キャプテン・キッド。
以前ヒューマン・オークション会場を仕切っていたディスコにとっては忘れもしない“最悪”なヤツらだ。
入り口から反対側、大理石の階段をあがった2階のギャラリー。会場全体を見渡せるところにいるディスコは、小型の双眼鏡を胸元から取り出し、入り口付近をチェックした。
(確かにアイツは………しかも、女連れじゃねぇか。
!!
あの女………あの時 売り飛ばしてやった楽師の女?!)
黒いドレスにアップした黒髪。楽器を携えたその姿は、オークションの時の印象そのままだった。
「トラファルガー・ローは、最近 七武海に加入したとのことで………」
「何だと?! 政府側かよ………。何しに来やがった。邪魔されねぇように、ちゃんとマークしとけ」