第20章 宝物
…コツ…………コツン…
仕立てたスーツに着替えた5人と着替えていない1人と1匹は、1階のソファの辺りでだらだらとしていたが、その足音で一斉にらせん階段の2階に目を向けた。
「わぁ~、スゴいねぇ~」
ベポがもらした感想に似た、ため息のような声が口々にあがる。
しかし、らせん階段降りる途中、くるりと背を向けたところで誰もが絶句した。
「「「………………!!!」」」
腰のあたりまで大胆に開いた背中。
そこにはキズやアザがひとつもなく、美しい女の裸体をダイレクトに想像させた。
しんとした場に降り立ったアルコは、うつむき気味に反応をうかがう。
「………どう、かな」
「す、すげェ、いいよ」
「あ、あぁ」
クルー達は目も合わさず、何だかぎこちない反応だ。
「ありがとう。ピッタリだったよ」
スーツ姿で脚を組み、ソファにどかりと座っているローに向かって言ったが
「当たり前だろ、仕立てたんだから」
満足そうな笑みを浮かべてはいるが、こっちも素っ気ない反応だった。