第20章 宝物
「そう言えば、キャプテンとは『同郷』なんだよね」
「??『ドーキョー』?」
同じ場面でも、違う視点で記憶をたどっていた二人は、まったく会話がかみあっていなかった。
「選んだのか。お前は、どれにするんだ」
採寸を一番先に終わらせたローがアルコとベポの話を中断させた。
「いや、派手だしちょっと露出高すぎて。私には無理だよ」
ほとんどがミニ丈。胸元もパックリ。ロングドレスはスカートにボリュームがあるものが多そうだ。流行りなのかもしれないが、何だか着てみる気にすらならない。
一角にはストンとしたロングドレスもあるが、黄色やピンクとどれもカラフルで目立ち過ぎる。
そもそも、似合うのか疑問だ。
目をやったロングドレスの中から、ローは濃いブルーのドレスを選び、アルコの身体にあてて距離を取った。
「……………」
(いや、私もこの中では それかなと思ったんだけどね)
「出過ぎ。腕と胸と肩が」
これでは身体のアザや傷が丸出しになる。
却下、却下。
それか何か羽織るか。
ローはドレスをあてたまま、何かを考えている。
その後、店員を呼びつけ「採寸だけしてくれ」と言って、服を着たまま簡単に採寸された。