第20章 宝物
カラン、カララン
店の入り口の扉に取りつけてあるベルが鳴った。見るからに“無法者”といっためんどくさそうなヤツらが4人、乱暴に歩み入ってきた。
「おい! 女、メシと酒だ!!」
屈強な3人と小狡そうなヤツが1人。いきり倒したその横暴な様子に、ロー達は一旦会話を止めた。
「満席だよ」
ありえない。
店には今 ロー達しかいないので、半分以上のスペースは空席だった。
「ババア、ナめてんのか?」
「なんだ、この ひょろっちいヤツら」
「若けぇ女は いただこう」
もう、見るからに三下。セリフまで雑魚の典型的なそれだ。
全員がため息をつきそうになるが、一番に立ちあがったのは『意外と大胆なところがある』男だった。
「キャプテンが出るまでもねェよ」
ローの壮大な計画を他人事のような顔で聞いていたが、本当は人知れず血が騒いでいたペンギン。ペンギンが出るなら、とクルーが二人続いて立ちあがる。ジャンバールもすでに立ちあがり『ひょろっちいヤツら』という言葉に無言のプレッシャーを与えている。
「ほどほどにしとけよ」
「自分で歩いて帰れる程度にね、めんどくさいから」
ローとシャッキーが忠告した。
ローの近く、店の奥に座っていたベポとシャチは出遅れたので、アルコと一緒に見学を決め込むようだ。