第20章 宝物
「その宝石の取引が、『四皇』に関連している取引である可能性は」
「「「『四皇ー?!!!』」」」
ローの推測に、何人かのクルーが声をあげた。ベポとペンギン、シャチは、ローならそれくらいのことは考えているだろう、といった様子で涼しい顔をしている。アルコも驚いたが、続きを聞きたい気持ちが大きくて、黙って目と耳を一層大きくした。
「当然だ。新世界を引っかき回す。
無鉄砲なバカじゃねェんだ。『四皇』の一角を崩すには、“鍵”が必要だ。
あるいは………」
店のソファの背に両手を大きく預け、堂々とした姿勢を崩さないまま、ローは悪い笑みを浮かべて何か考えている。
その腕の中に囲われるように隣に座っているアルコは、そんなローを見て頼もしく思い、ご褒美としてウィスキーを作ってあげることにした。
大きな氷をひとつ入れたグラスにウィスキー(高いほうのヤツ)を注ぎ、ローの前に置いた。ローは黙ってそれを持ち上げて飲み始める。
「なんだコレ、うまいな」
「でしょ」
それを見て、シャッキーは満足そうに笑った。
「はっはっはっはっ。
アルコ、なかなか いいね、彼。
確かに、一部の宝石の取引は、ヒューマンオークションの後釜っていう黒い噂は絶えないね。直接じゃないにしろ、何かデカイヤツがバックについててもおかしくない」
「行ってみる価値はあるな」