第19章 察知
トントン、ガラガラガラッ
「うぃーす。アルコ、血ィ採るぞー」
「二日酔いじゃねェ? 大丈夫か」
「「!!」」
ノックの直後に返事を待たずシャチとペンギンが部屋に入ってきた。
「あ………」
「悪ィ!!!」
勢いよく扉を閉めて、部屋から数歩距離をとる二人。
「「………………」」
素肌の背中。
腕の横からのぞいていた膨らみ。
一瞬だったのでハッキリとはわからないが、泣いていたようにもみえた。
強いし、雑だし、酒もよく飲むし、あんな会話してても……やっぱり『女』なんだよな。
いや、アルコはおれ達に『女』を意識させないために、あえてあんな振る舞いをしてるとこがある。
キャプテンとのこともあるし、手を出させないおれ達への牽制というか、彼女なりの気遣いなのかもしれない。
「オイ……」
「ああ……」
「待て! やっぱり、何も言うな」
「わかってる」
((しかし……、ごちそうさま))
二人は手を合わせて部屋に向かって拝んだ。