第19章 察知
後ろを向かされ、前々回の腰の患部をみせる。ベポは測ったり描いたりして丁寧に記録している。
「どうなってる?」
「う~ん。残ってる……のかな。おれには、詳しいことは わからない」
ローが気になるようなことを言い出したのは、この腰の患部についてだったのでアルコも自分では見えないが気になっていた。
そういえば……腰の治療をした後、このベッドでセックスをしたな。
アルコの胸がズキンと痛んだ。
胸のアザを確認された。
ベポはアルコの胸にメジャーをあてた後、記録用紙にその形を描いていく。アルコは首を伸ばしてそれを覗いた。
あ、本当にハートの形だ。
ベポ、上手い上手い。
さすが“航海士”
海図描けるんだもんだね。
「痛みは?」
ベポが記録用紙から目を放さずに問いかけた。
───── 痛み?
ズキン
痛いかって?
そんなの ──────
胸のアザの上にぽたぽたと水滴が落ちた。
質問に答えないアルコを見て、ベポはぎょっとした。茫然とした表情で、固まったまま涙を流している。
「あ、アルコ………? どうしたの……?
ご、ごめんね、どっか痛かった??」
違うの
この胸の痛みは ──────