第3章 金のために【シャボンディ諸島】
グイッ!!!
肘を掴まれ、立たされる。
「はい、この女!!
先ほどのメイドの友人で、
メイドの土産にこの女をって話です!!!」
どっ! っと安心したような下品な笑い声が会場から沸き起こった。
「ハァァ?!?! ちょっと離し──」
ジリリリィィィ!!!!
息ができない。
首が熱い。熱くて痛い。
なにコレ、海楼石ってこんななの?!
そもそも私は能力者じゃ───「先ほどの続き、200万ベリーからいきましょう」
「!!!」
会場は再び盛り上がり始める。
アルコは 膝をついた状態から立ち上がると、殺気を込めた目でディスコを見た。
「反抗的な目だなぁ~…
お高く とまりやがって
もうちょっとサービスしろよ!!」
ドレスの肩の部分をつかみ、引きちぎられた。
おおおぉぉぉお
多数の男の声のどよめきが聞こえたと思った直後、また首に激痛が走る。
片手で首輪を、片手でドレスを押さえ、立っているのがやっとの状態だ。
「こっちの女は、掃除に加えて楽器もできます! 実力は皆さんすでに お聞きの通りでして…」
息ができない時間が続き、意識が遠のく。
── こんなことなら やっぱり賞金稼ぎにしとくんだった
シ──ン…
先ほどまで盛り上がっていた歓声もよく聴こえなくなってきた。
私には仲間が いないの
私には信念も ないの
だから 弱いのかな ────
そう思いながら、アルコは舞台下にドサリと倒れこんだ。