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RUMBLE 【OP 原作沿い長編】

第18章 それぞれの治療



「…………クソ」

ふいと身体を遠ざけ、乱暴に医療器具を片付け始める。



「……クソ、は やめてよ」

「ヤりてェんだよ、わかるだろ」


ズキン


いや、わかるけど

そんな露骨に
性処理用の女みたいな言い方



怒りよりも悲しみが沸き上がった。


しかし自分にローのことを責める資格はない。
自分だって、ローのことを利用している。

身体を求められることで
愛されてると誤解することで

喜んでる
自分を慰めてる


『こんな身体』でも価値あるのかなって




もし
一緒に戦闘に出てたら
同じように高ぶりを感じられて
たぎる気持ちをぶつけあえたのかな




ここで泣いてはだめだ。

アルコは感情と一緒にぐっと涙と抑えこんで笑顔を作る。

「あんまり、ガルガルしないでよ」

ベッドサイドのホーンの蓋を開けてから、置いてある竪琴に手を伸ばした。


「大人しく寝てろ」


「無理はしないから。

皆、疲れてる。
今、闘えないし、何かさせてよ」

「──── おい、」

反論のスキを与えないように、さっと構えて呼吸を置かずに弾き始めた。



優し過ぎず
甘過ぎない
ミドルテンポの曲

時々入るマイナーコードが
寂しさと涼しさを感じさせる
まっすぐなメロディ



「………………」


ローは器具の片付けをやめて、空いている方のベッドに、ばふっと横たわった。



戻って

本当は優しい

あなたに




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