第17章 合流
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セックスが終わっても、アルコは珍しく口一の腕の中にいた。
今までなら、ひとりとっとと寝る支度をして口一に自分の部屋に戻れと促すのだが、ほうけたように口一の胸に寄りかかっていた。
「言葉責めが好きなのか」
口一は、治療したはずの腰に残っていた白いアザも気になったが、もうひとつの気になったことのほうを口にした。
アルコが見上げると、口一は色っぽい顔でニヤリと笑っている。
アルコは、今までぼけーっとしていたのが嘘のように口一をにらみ、怒ったような、あきれたような表情で口一のほほを片手でむぎゅと挟んだ。
「どこが、よ。
なに、それ。
逆にもうちょっと ────」
そこまで言って、アルコは何かに気づいたようにほほを絞りあげていた手を放す。
「やっぱ、好きかも。
ちょうだい。言葉。いっぱい」
「なんなんだ」
やっぱり女はわからねェな、といった様子で口一はごろりと寝返りを打つ。
アルコはベッドから出て、服を着たり、手や顔を洗ったりして寝る支度を始める。
ドレッサーに座り、髪を整えはじめた。